世の中にはいろいろな人がいます。性の話題に関しても、全く同じことが言えますよね。例えば、SM趣味を持つ人たち、あるいは同性愛者など。個人の性癖や価値観、個性については、他人と違うからといって必ずしも悪いということはありません。犯罪行為でもなんでもないのです。でも、全体から見て数が少ないからという理由だけで、多くの人たちから理解されないことも。というわけで、いわゆる性的マイノリティーと呼ばれる人たちは、自らのパートナーと出会うまでの過程で、たいへんな苦労を強いられます。

彼ら、彼女らに対して少しでも救いの手を差し伸べるのが出会い系サイトの役割なのです。実際、出会い系サイトを利用してみると分かりますが、性的マイノリティーの立場を名乗る人々は、プロフィール欄や掲示板の書き込みなどでそのことをアピールして、始めから同志を募っています。

このようなこうどうがそもそも、出会い系サイトでしか許されないことなんですよね。街中で自分の性癖をカミングアウトすれば、白い目で見られることも多いですから。実際、個性の強い人たちにとって、出会い系サイトがどれほど地調なオアシスになり得るか、私なりに考えてみたことがあります。実は、私の知人に、いわゆるSM趣味を持った女性がいるのです。パートナーから強要された訳ではなく、彼女は生粋のMです。被虐趣味を堪能できる環境を求めて出会い系サイトへ飛び込んだ結果、彼女は自分の性癖を隠すことなく、パートナーに理解してもらえる環境を見つけたのです。それが何よりの喜びだと話していました。

当然、彼女の相手を務めるのはSの男性でなければダメなのですが、こういう特殊な性癖を持つ人たちは、案外、他人の目を気にします。案外というのは失礼かもしれません。ひょっとすると普通の人以上に、自分の性癖というものを気にかけますから、なんとか自分の性癖が明るみに出ないよう、細心の注意を払います。

だから、例えばSMプレイの最中に相手の体にアザでも残ろうものなら大問題なのです。きちんと加減というものをわきまえているので、そういうトラブルが起きないようにしているはずなのですが、例えば鞭を振るう力加減を間違えたり、あるいは束縛プレイで体に跡が残ったり、そういうことが全くないとは言い切れません。なにしろ人間のすることですから、ミスも起こり得ます。

でも、私の知人は、万が一、体にアザが残ったとしても、それさえ愛のあかしだと言って喜ぶのです。パートナーの男性はひやひやものかもしれませんが。